こんにちは還暦過ぎラッパのきのじーです。
20年前に現役を退き、トランペットを触るのは8年ぶりというこの頃です。
あなたはトランペットが好きですか?将来はプロになって活躍したい夢を持っていますか?楽しく有意義に生きたいのなら夢は大切です。
私は、高卒ですし音大も専門学校も行っていません。幼少より音楽の専門的な教育なども受けたこともなければ、勿論ピアノなど全く触ったこともありません。
あなたがなにか特別な教育を受けなければ(音大とか)プロのトランぺッターになれないと思っているなら、是非この記事を読んでみてください。
今回の記事内容
- 私はいつからトランペットを始めたのか
- 「トランペットで飯を食う」意外なきっかけとは
- プロでやっていくためのトランぺッターの心構えとは
プロフィールにもあるように、私はクラシック畑ではありません。しいて言うなら自衛隊音楽隊に在籍していた頃がそれにあたるかも知れません。いずれにしてもどのジャンルだろうが「自分の夢に対する思い」というものがその道筋を自ずと示してくれる、と私は信じています。
今回は、プロのトランぺッターになるまでの軌跡をたどります。私のような才能も環境も無く、下手くそでも20年以上プロの現場でやっていけたのは、ある意味奇跡と言えるかもしれません。その後、挫折~引退となるわけですがそれは次の記事で紹介します。これは夢破れたというより、完全に自己責任の世界です。反面教師として(笑)むしろ勉強になりますよ^^
そして、大事な「トランペットを吹く奏法」についてもふれています。
具体的には、自衛隊音楽隊在籍中に奏法(アンブシャー)を大改革したんです!しかし・・・
全く音が出なくなり、隊長に呼び出され危うくクビになるところでした💦
それでも、その後リードを任されるまでなんとか持ち直したのです。
この記事を読み終えると、才能や環境が整わなくとも、努力とやり方次第で何とかモノになる。そんなドキュメントを知り得ることができるでしょう。
最後まで、じっくりとおつきあいください。
もくじ
いつからトランペットを始めたのか
私がトランペットを始めたのは高校に入学してからです。
世間一般的には遅いですよね?私は頭もバカだったので進学もままならず、工業高校にキャンセル待ち要員でなんとか入学出来ました。
当時は、ブラバンも無かったのですが、熱心な音楽教諭が呼び掛けて8人編成ほどのバンドを復活させたのです。
トランペットは少し経験のある生徒と未経験の私、ユーホニュームの経験者3年生、バスドラは応援団の大太鼓担当の生徒、トロンボーンは先生が兼任。
アパッチ少年野球団(知らないかW)がチンドン屋さんやってるみたいな感じでした。
楽器はセルマーと緑青にまみれたゼンオンを借りていました。トランペットは全く自己流でしたが、大好きで毎日帰宅後も近所の荒川土手で遅い時間まで吹いていました。1年も経つと何とかマーチも1stが吹ける程度に上達しました。
なぜトランペットを選んだ?
私の父が大のクラシック好きで、母親のおなかの中にいる頃からベートーベンやチャイコフスキーを聞いていました。その影響もあってか、小学校~中学とクラシックをたくさん聴きました。特にブラスが活躍する壮大な交響曲などが好きでレコード、CD、エアチェックなど趣味でしたね。
中でもチャイコやブルックナー、マーラー、ショスタコーヴィッチなどの派手なトランペットセクションにとても興味がそそられました。それが、トランペットを始めるきっかけです。JAZZに目覚めたのは自衛隊音楽隊在籍時二十歳頃です。
むしろJAZZは嫌いでした^^;理由は、音が汚くてなんか変で、下手くそに聞こえて馴染めなかったのです。
それは大変大きな間違えで、もの凄く視野が狭かったことに徐々に気付かされます。今ではクラシック以上にミラクルな音楽として日々JAZZをリスペクトしています。
「トランペットで飯を食う」意外なきっかけとは
私の場合、トランペットで飯を食うきっかけとなったのは、やはり高校卒業し自衛隊音楽隊へ入隊したことです。学科と実技の試験があったのですが、方面と師団のテストは落ちました(*’ω’*)。。
がっかりしてたところ、静岡の富士学校音楽隊でトランペットの空きがあり、なんとか潜り込めたのです。同期は全国有数のブラバン有名校から集まった7名で即戦力でしたが、私は4番も務まらないぐらい下手くそなので 😯 相当いじめられプレッシャーはんぱなかったです。
今のように、芸大出のメンバーなどが沢山いる超ハイレベルな状況では当時なかったですが、プロの洗礼はイヤ!というほど受けました。それでも毎日練習出来て、演奏出張も年180日~ほどあり楽しかったです。まさに青春そのもでした。
奏法(アンブシャー)をガラリ変え全く音が出なくなった!?
ダメながらも、なんとかサイドプレイヤーで1年ぐらい吹いてた頃、思うところあって奏法(アンブシャー)をガラリと変えたのです。全く音が出なくなって隊長室に呼び出されコテンパンに怒られました(;´・ω・)。当然ですよね。。
それでも、私は「1か月で、前以上になんとか使い物になってみせます!」と食い下り、お願いしたのです。
それに対し、隊長の条件は「明日から譜面にあるSoloは全て吹け!」という過酷なモノでした。
そんなムチャな・・・泣
それから私にノンビリ過ごす時間は1秒たりともありません。必死に練習した結果、以前のか細い音と比べ倍以上の大きな音が出せるようになりました。
※どんな奏法からどのように変えたのかは、長くなりますので別の記事で白状します。
そして、リードトランペットの方が腰を悪くして入院したのをきっかけに、代わりにトップを吹くようになりました。
その方は、メイナード・ファーガソンの「明日にかける橋」をWハイCまで本番で完璧に吹いていた尊敬できるプレイヤーです。私は未だにその方のレベルまで全然達していないです。
チャンスを与えてくださった隊長には感謝しかありません。
プロでやっていくためのトランぺッターの心構えとは
プロでやっていくためのトランぺッターの心構えとは、月並みですが常に初心を忘れず努力を怠らないことです。自衛隊音楽隊を5年で退職し、シャバでの活動はプロフィールの通りですが、これが意外と難しい。。
私など、どんどん初心を忘れ悪い意味で現場慣れしてしまったし、チャレンジするラッパ魂からも逃げてしまった。
・逃げず、アグレッシブにラッパに取り組む精神力を鍛える(育てる)
・バランスの良い向上心を忘れずに(俺がオレがばかりでなくて)
・リスペクトを忘れずに(すべての仲間と人々に)。
なんだか、最後に来て体育会系だか宗教じみたのかワケわからなくなってしまいましたが、プロでやっていくためのトランぺッターの心構えとは案外そのようなシンプルなものだと思います。
トランペットはプレッシャーがかかるシーンも少なくないため、精神面をコントロールする鍛錬も必須です。
今回は以上になります。
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