元プロのトランぺッターきのじーです。還暦を超え8年ぶりに楽器を触りながらラッパのあれこれツブヤキます。
結論から言えば、トランペット演奏のレベル向上には時間と質どちらも大切なものです。
ただ、トランペットの練習時間が思うように取れない環境の方も大勢いらっしゃいます。
そのような環境では無駄な練習を極力省き、効率と質の高い、ある意味「近道」でトランペットが上達する方法が望まれますよね。
初心・中級者、プロを目指すトランぺッターの皆さま、毎日の練習お疲れ様です!
今回の記事も、何かとトランペットに関連する知識向上および今後の演奏の参考になるかも知れません^^
前回はトランペット吹きの休日|何してる?について話しました。
前回の記事はこちら↓
今回はトランペットの練習において時間と質どちらが大切か?、についてお話します。
詳しくは本編からどうぞ。
こんにちは還暦過ぎラッパのきのじーです。
20年前に現役を退き、トランペットを触るのも8年ぶりというこの頃です。
私は現役を離れ、社会人バンドなどでステージを踏む機会はあるものの、圧倒的に練習時間は取れていません。
なので練習の質は大切です。
とりあえずでも余計な無駄な練習は一切省き、少なくとも現状維持できるためのトレーニングをしたいです。
今回の記事内容
- トランペットの練習時間はどのぐらいすれば良いのか?
- トランペットの練習内容の質をあげるためにする事
- トランペット練習の質をあげるための具体的方法
プロフィールにもある通り、自衛隊音楽隊を退職後は、テレビ歌番ビッグバンドやタレントバックのサポート、テーマパークなどで吹いていました。現役の頃は毎日吹いていても上手くはなりませんでしたが。。^^;
この記事を読み終えると、とても気になるトランペットの練習において時間と質どちらが、何が大切か?がわかります。
それでは最後まで、じっくりとおつきあいください。
トランペットの練習時間はどのぐらいすれば良いのか?
トランペットの練習時間はどのぐらいすれば良いのでしょうか?
それは、1年365日毎日5~6時間練習できれば言う事はありません。
プロ・アマを問わず、トランペットを吹く際のインターバルと言うのは大切なものです。
唇も休ませなければ耐久力もつきません。上手くもなりません。
大きくトランペット環境を見た場合の
本番~リハーサル~自己練の兼ね合いと言う観点でのインターバル配分も大切。
また、自己練習においてのインターバルも重要となります。
ダラダラと休憩も入れず、長く吹き続けるだけの練習方法では上達の前に奏法が壊れ、潰れていくでしょう。
・10分吹いたら5分は休む、20分ふいたら10分休む
・最初の1~2時間はハイトーンは出さない
・練習時間の長短にかかわらず上記2点は守る
などなど、明日に本番を控えているなら今日は過度な唇を疲労させる、痛める壊すような吹き方をしてはいけません。
吹き終わりにはウォーミングダウンを必ずする。
中低音を丁寧にやさしく吹く、スケールとロングトーン、リップを唇の振動が細かく戻るまで確認しながら調整してクールダウン。
このように「吹きっぱなし」にしないことを心掛けた練習をすればコンディションを維持しやすいです。
トランペットの練習内容の質をあげるためにする事
トランペットの練習内容の質をあげるためにする事はシンプルです。
トランペットの練習時間が思うように取れない方は、練習内容(方法)の質を何としてでも上げたいですよね。
まず、
トランペットを吹く・練習する際の悪い癖とは、ウォーミングアップをすっ飛ばしていきなり本番さながらの音で吹いちゃう行為を指します。
いきなりハイトーンを吹くのもNG。
<トランペットもスポーツと同じ>
ウォーミングアップを充分にし、筋肉を温め体幹を整え準備することにより、怪我もしにくくベストコンディションで臨める。
そしてクールダウンを丹念にすることで、明日のトレーニングへも無事繋げることができます。
事前準備のウォーミングアップはショートカットできません。
トランペット上達のセオリーを無視して、ムダ吹きを繰り返すだけでは改悪の一途をたどるだけで演奏の向上は望めないでしょう。
トランペット練習の質をあげるための具体的方法
それでは、トランペット練習の質をあげるための具体的方法とはどのようなものなのでしょう。
1番最初にやるべきことは、唇の振動効率を最大に高めるためのウォーミングアップから始めること。
⑴唇の振動効率を最大に高めるウォーミングアップ
五線譜内のロングトーンを中心に音量はごく小さなp(ピアノ)で吹きます。
その時、タンギングせずに息だけで音を出すエアータンギングだと振動がわかりやすいです。
↑譜面は、このようなアーバンの最初のページに出てくるようなスケールで良いと思います。
唇の細かい振動が確認できる最小の音量で、休憩をこまめにはさみながら30分~1時間はロングトーンをしたいところです。
次は口周辺の筋肉をほぐすトレーニングです。
⑵唇周りの筋肉をほぐし温め、アンブシュアを作るウォーミングアップ
まずはリップスラーから始めます。
音量はmf(メゾフォルテ)より小さめの音で。
次にリップトリル。
高い音ほど息のスピードを上げるようにするのがポイント。
舌も持ち上がり、口内が狭くなっていきます。
出来なくても、吹けるとこまでチャレンジしてください。
このとき養われる筋肉とかシラブル(舌の位置、息のスピード)が練習の質を向上させます。
ウォーミングアップでは基本大きな音は出しません。
これを、休憩をたくさんはさみながら丹念にやると結構疲れるはずです。
するとアンブシュアは暖まり、ウォーミングアップ準備完了です。
ことにより、練習の質が徐々に上がってゆくでしょう。
「休憩をはさむ」ことはトランペットの練習にはとても大事な要素となります。
もちろん、練習・演奏の質向上のためにも欠かせません。
タンギングは次回へ。
今回は以上になります。
※当サイトではアフィリエイト広告を利用しています