元プロのトランぺッターきのじーです。還暦を超え8年ぶりに楽器を触りながらラッパのあれこれツブヤキます。⇒私のプロフィールはこちら
この1週間は相も変わらず、ウィスパーミュート(プラクティスミュート)をつけてのちょこちょこ口に当てる練習のみ。
本当は、生音で吹きたいし、吹くべきです。
環境上仕方なしでやっていますのでご理解ください。
今のところ私のアンブシャは各音のアプローチでこんな感じ。
真ん中のC(ド)では
下線のCでは
ハイCでは
ハイGでは
問題は下線のCです。このあたりで下顎が決まらずガクガクぶれたり動いたりします。
しかし、ぶれない時もあります。
いったい、何がどのように違うのでしょうか?
詳細は本編からどうぞ。
初心・中級者、プロを目指すトランぺッターの皆さま、毎日の練習お疲れ様です!
奏法を変えたり、戻したりするという行為を繰り返すのは決して推奨すべき事ではありません。
今回はやってはいけない(笑)変えて戻すという行為を実践してみました。
前回の記事ではトランペットの奏法をアッパーに戻して3日目と言う内容でした。
前回の記事はこちら↓
「マウスピースの丸いリムに均等に唇を当てるイメージ」について話しています。
今回はトランペット奏法をアッパーに戻して1週間で気づいた新しい情報を共有しましょう。
こんにちは還暦過ぎラッパのきのじーです。
20年前に現役を退き、トランペットを触るのも8年ぶりというこの頃です。
私のアッパー奏法の問題点は現役当時から変わらず「タンギングしずらい」、「タンギングするとアンブシュアがずれる、口が動いてしまう」ことです。
今回の記事内容
- マウスピースに上唇からセッティングを決める
- マウスピースに下唇(下顎)からセッティングを決めるプレイヤーも少なくない
- 「トランペット奏法をアッパーに戻して1週間」まとめ
- 「本日のトランペットおまけ動画」Arturo Sandoval plays Caravan at the Madrid Jazz Festival in 1994
プロフィールにもある通り、自衛隊音楽隊を退職後は、テレビ歌番ビッグバンドやタレントバックのサポート、テーマパークなどで吹いていました。
現役の頃から苦手なタンギングをどうにか克服できないか。未だに日々悩んでいます。
この記事を読み終えると、トランペットの「奏法」が原因でタンギングなどに悩むあなたにとって、何らかのヒントが見つかるかも知れません。
それでは最後まで、じっくりとおつきあいください。
マウスピースに上唇からセッティングを決める
前回の記事では、マウスピースのセッティング方法を「マウスピースの丸いリムに均等に当てるイメージ」と言いました。
今回はさらに具体的に踏み込みます。
上あごは下あごに比べ、固定しており動きようが無いからです。
まず舌でアパチュアの空きを確認しつつ、振動しやすいように湿り気を唇の内側にもたらす。
しかし気色悪い画像ですね^^;
次に上唇にマウスピースを固定、ここでセッティングの85%を決めるイメージです。
そして下唇(下顎)をそえる。
このとき「マウスピースの丸いリムに均等に当てるイメージ」だとセッティングしやすいです。
ただし私の場合、下唇(下顎)を若干軽いプレスにした方が音域のコントロールがしやすい。
また、下顎がずれにくい、動きにくいようです。
なので「そえる」という表現をしました。
マウスピースに下唇(下顎)からセッティングを決めるプレイヤーも少なくない
ただし、マウスピースに下唇(下顎)からセッティングを決めるプレイヤーも少なくありません。
下顎、下歯のある1点にポジションを固定して、上手に吹くプレイヤーもたくさん見てきました。
世界的なレジェンドトランぺッターにもこのスタイルは多く見かけられます。
上唇と下唇、どちらにセッティングを決めた方が楽なのか、決まりやすいのか。
歯並びや各個人の奏法でとらえ方、感じ方が違うのでいろいろ試行錯誤されたら良いと思います。
そして最終的には
マウスピースの丸いリムに均等に唇を当てるイメージ
で、唇をセッティングするのが楽なのではないか、と思います。
ただし、例えばハイトーンが鬼のように出まくるプレイヤーでも言ってることが違うことに注目してください。
あるプレイヤーは上唇の内側で鳴るといい、別のプレイヤーはハイトーンは下唇で鳴らすもの、と言い張る。
聞いてる方は「え~っと!?」と混乱しますよね^^;
巷のレッスンで良い奏法・悪い奏法なる王道があるかも知れませんが、実戦は必ずしもそうではありません。
心のどこかにこの事実を覚えておいてください。決して損はしないでしょう。
「トランペット奏法をアッパーに戻して1週間」まとめ
トランペット奏法をアッパーに戻して1週間について現状を説明しました。
理論はいろいろですが、トランペットは頭や知識で吹くものではありません。
腹から出る息、体全体を感じながらのブレスコントールが大事です。
つまり音を出して、トレーニングを繰り返す、練習の鬼になるしか達成の道は開かれない。
と言う事実にも間違いはありません。
今回は以上になります。
サンドバルもセッティングは自由自在に見えますが、基本上唇を決めて、下唇(下顎)を自由に外したり戻したりしています。
「本日のトランペットおまけ動画」Arturo Sandoval plays Caravan at the Madrid Jazz Festival in 1994
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