トランペットのウィスパーミュート(プラクティスミュート)いろいろ検証

トランペットのウィスパーミュート(プラクティスミュート)いろいろ検証
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トランペットのウィスパーミュート(プラクティスミュート)をいろいろ検証しました。ポイントは①深夜に家でも吹けて、かつ②何を吹いてるのか音が良く自分でわかること、ですかな?
管理人きのじー

そして最も重要な③唇に変に負担がかからない吹奏感、でしょうか。

こんにちは還暦過ぎラッパのきのじーです。
20年前に現役を退き、トランペットを触るのも8年ぶりというこの頃です。
初心・中級者にわかりやすくトランペット奏法を解説します。

前回のトランペットの練習時間が取れない…解決方法でも、ウィスパーミュート(プラクティスミュート)について「あまりおすすめできないその理由」について触れました。

今回は更に掘り下げ、私の所有している5つのウィスパーミュート(プラクティスミュート)を比較しながら、使用具合などレビューします(動画付き)。

毎度私の経験値ながら、一般的な考え&独断と偏見も含めた解説・紹介をしたいと思います。(小難しい理屈や、理解不能な都市伝説奏法などは一旦置いといて、わかりやすくをモットーに!^^)

前回の記事はこちら↓

トランペットの練習時間が取れない…解決方法
トランペットの練習時間が取れない…解決方法
忙しくてトランペットの練習時間が取れない。。どうしよう( ;∀;)、本番も近いし大事なソロもある。何とか口慣らしだけでも最低限しておきたいが家では吹けないし、近所に場所もな
2020-09-21 18:16

この記事を読んでいるトランぺッターのあなたが、
ウィスパーミュート(プラクティスミュート)ってどうなの?練習として問題なく使えるレベルなの?
など々の疑問や
興味があれば、なんらかの参考になるかも知れません。

今回の記事内容

  • トランペットのウィスパーミュートの選び方
  • 私のウィスパーミュート5つを紹介
  • ウィスパーミュートはあくまでウォーミングアップの補助

この記事の信頼性

この記事の信頼性

プロフィールにもある通り、自衛隊音楽隊を退職後は、テレビ歌番ビッグバンドやタレントバックのサポート、テーマパークなどで吹いていました。現役を退き、社会人バンドやライブをやるにあたり、ウィスパーミュートでシコシコ練習する機会も増えました。

家にいて、空いてる時間など利用しながらチョコチョコっと吹けるのは魅力ですからね^^

しかし、個人的には「あまりおすすめしない」が結論です。
理由は、悪い癖がつきやすくコンディションにも良くない(むしろ悪くなる可能性あり)からです。

具体的には、唇に負荷がかかりがちだし、音が聞こえにくい分オーバーブローになりがち、pp(ピアニシモ)の響きなど繊細な唇の振動が体感しずらいことです。(※前回の記事で詳しく触れています)

とはいえ、忙しい最中ちょっとした時間でも手軽に吹けるウィスパーミュート(プラクティスミュート)の存在は魅力ですよね。

そこで、この記事を読み終えると、奏法に悪影響のない正しいウィスパーミュート(プラクティスミュート)の使い方がマスターできるようになっています。

特に、初級・中級トランぺッターの方などに役立つかもしれません。

それでは、最後まで、じっくりとおつきあいください。

もくじ

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トランペットのウィスパーミュートの選び方|はじめに

トランペットのウィスパーミュートの選び方|はじめに
トランペットのウィスパーミュートの選び方|はじめに

初心・中級者の方などは、トランペットのウィスパーミュートの選び方はどうすれば良いのでしょうか。

比較対象や基準など全く分からない状態なので、どれがどのように良いのか吹いてもいないモノなので見当もつかないのは当然です。

なので、私が使っている一般的に評判の良い、代表的なウィスパーミュート(プラクティスミュート)5つを紹介します。
特徴や吹奏感など個人的な意見ではありますが、レビューしましたので参考いただければ幸いです。(最後に動画もあり)

ウィスパーミュート(プラクティスミュート)を選ぶ基準

・唇に負担がかからず楽に吹ける
・消音性が高い
・ピッチが安定している

1つずつ説明します。

「唇に負担がかからず楽に吹ける」

ウィスパーミュート(プラクティスミュート)はそもそも抵抗感が高く、唇に相当負担がかかる構造になっています。
これらのミュートで長時間練習することに既にリスクがあります。

出来る限り、抵抗感を感じないミュートを選ぶべきです。

消音性が高い

できれば、深夜でも吹くことが可能なぐらい消音性の高いウィスパーミュート(プラクティスミュート)を選びたいですよね。

それが、この特別なミュートを使用したい最大の目的でもあろうかと思います。
しかし、上記に書いた通り消音性が高いほど抵抗感も比例して高くなります。

唇への負担も増えるので選択は悩ましいところですね。
管理人きのじー

 

ピッチが安定している

これも案外重要なポイントです。
抵抗が高く、響きを強制的に止めている分ピッチにばらつきがどうしても生じます。

ということは、長時間これらのミュートで吹き続けることにより、ピッチの安定しない悪い癖もつきやすくなります。

特に、下線下の低い音に移行するほどオープンで吹いた響きと比較すると、程遠いピッチと鳴り方をしますので注意が必要です。

私が使用している(いた)ウィスパーミュート(プラクティスミュート)紹介の基準

私のトランペットのウィスパーミュート(プラクティスミュート)紹介の基準
私のトランペットのウィスパーミュート(プラクティスミュート)紹介の基準

私のトランペットのウィスパーミュート(プラクティスミュート)紹介の基準では、上記の特性を鑑(かんが)みながら唇に負担がかからず楽に吹けるものから紹介していきます。

消音に関しては、ランキングなどそのミュート紹介の際にそれぞれ触れていきます。

✔奏法を育てることを最優先と考えるなら、楽に唇の負担がないミュートを選ぶべきです。
しかし、「消音の高いもの」を最優先させたい事情もあると思います。

その場合は、前回の記事④家でミュート(ウィスパー)で吹くなどを参考にしながら、フルオープンで吹く練習の感覚を忘れずにトレーニングすることを忘れてはなりません。

それでは、私の使用している(いた)ウィスパーミュート(プラクティスミュート)を1つ1つ紹介してまいります。

 

管理人きのじー

※感想などはあくまで個人的見解による意見です。

①デニスウィック ミュート

デニスウィック ミュート
デニスウィック ミュート

デニスウィックのミュートは、カップミュートのほかにストレートやワウワウとしてステージでも使えます。

カップミュートのほかにストレートやワウワウとしてステージでも使えます
カップミュートのほかにストレートやワウワウとしてステージでも使えます

本来は、ウィスパー(プラクティス)として使うミュートではありませんが、カップを閉じてしまうことによりかなりの消音になります。

カップを閉じてしまうことによりかなりの消音になります。
カップを閉じてしまうことによりかなりの消音になります。

とは言っても、消音レベルは5つの中で1番低く、家の中でも夜中など遠慮なく吹けるレベルではありません。
それなりに音は漏れますが、抵抗感は少なく唇への負担も少なく振動が感じられやすいです。

メリット 唇への負担が少ない。この消音レベルで問題なければ、個人的には最もおススメ。
デメリット 消音レベルは5つの中で最も低い。多少重い。
デニスウィックのミュート
デニスウィックのミュート
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②ウォレスコレクション ミュート(可変レジスター付き)

ウォレスコレクション ミュート(可変レジスター付き)
ウォレスコレクション ミュート(可変レジスター付き)

ウォレスコレクション ミュート(可変レジスター付き)は、スコットランド製でセールストークは

ただ音を小さくしたり、消したりする「消音」ミュートではなく、トッププロ奏者で教育者が「上手くなる練習」のために考え抜いて作った「プラクティス」ミュートです。ウォームアップにも最適です。

のような、うたい文句になっています。
吹いてみると、まぁ確かに唇の正しい振動が体感しやすく聞こえやすい印象もあります。

可変レジスターを抜き差しすると消音性も上がり音色も変わり、好みに合わせられます。

可変レジスターを抜き差しすると消音性も上がり音色も変わり、好みに合わせられます。
可変レジスターを抜き差しすると消音性も上がり音色も変わり、好みに合わせられます。
具体的には、ガサガサと汚い振動で鳴ってるな…とか、わかりやすいですね。
管理人きのじー

その分、金属的な響きも大きく消音レベルは高くありません。
うるさくなくとも部屋の外、ご近所にもそれなりに聞こえるレベルでしょう。

メリット 唇への負担が少なく繊細な振動を感じやすい。
デメリット 消音レベルは低い。キンキンした金属音が気になるかも

③シーミュート(Sshh Mute)

シーミュート(Sshh Mute)
シーミュート(Sshh Mute)

シーミュート(Sshh Mute)は、世界的なコルネット奏者Trevor Bremner(トレバー・ブレンナー)氏によってデザインされました。

大きめの長い筒状ですが、非常に軽量(約50g)なので重量の負担が少ないです。

大きめの長い筒状ですが、非常に軽量(約50g)なので重量の負担が少ないです。
大きめの長い筒状ですが、非常に軽量(約50g)なので重量の負担が少ないです。

プラスチック製なりの響きですが想像するより吹きやすい印象です。

個人的には、ピッチが取りにくく下線下の低い音が鳴りにくい感じがします。

メリット 重量が軽く、吹奏感も軽めのイメージで吹ける。
デメリット ピッチやリップスラーのコントロールがしにくい、低い音が響きにくい。消音レベルはさほど高くなく普通程度。
シーミュート(Sshh Mute)装着時
シーミュート(Sshh Mute)装着時

④モリタ(MORITA)トランペット練習用ミュート

モリタ(MORITA)トランペット練習用ミュート
モリタ(MORITA)トランペット練習用ミュート

モリタ(MORITA)トランペット練習用ミュートは、私は無くしちゃったのですが、付属でマウスピースアタッチメントがついています。

マウスピ-スに装着することで、バズィングが可能となっています。
プラスチック製軽量ですが、下線下の低い音は割と鳴りやすい印象があります。

メリット 重量が軽いが、下線下の低い音は思ったより鳴りやすく感じる。
デメリット 唇の繊細な振動は体感しずらい。抵抗感は否めない。消音レベルは5つの中で最も高い。

⑤ベストブラス(BEST BRASS)トランペット用ミュート ウォームアップ

ベストブラス(BEST BRASS)トランペット用ミュート ウォームアップ
ベストブラス(BEST BRASS)トランペット用ミュート ウォームアップ

最後に紹介するのは、ベストブラス(BEST BRASS)トランペット用ミュート ウォームアップは、ウォームアップ専用消音機と言う新しいカテゴリーのミュートです。

セールストークは

「-25~35dB程度」という最高水準の昇温性能、そして、非常に軽くコンパクトなサイズの双方を両立させることに成功したウォームアップミュート。

と、うたわれています。

小さいので、トランペットに装着したままケースにしまえます。(そんなのどうでもいいか^^;)

メリット 重量が軽く小さいが、アルミ製の為プラスチックと比べ響き、振動も体感しやすい。
デメリット とは言え、どうしても唇の繊細な振動は体感しずらい。抵抗感は否めない。ピッチもコントロールしにくい。消音レベルは普通。
ベストブラス(BEST BRASS)を装着した様子
ベストブラス(BEST BRASS)を装着した様子

<動画は只今準備中です>
しばらくお待ちください、申し訳ございません(;_;)/~~~

まとめ:ウィスパーミュートはウォーミングアップの補助

ウィスパーミュートはあくまでウォーミングアップの補助
ウィスパーミュートはあくまでウォーミングアップの補助

私の所有している、トランペットのウィスパーミュート(プラクティスミュート)5つを紹介してきました。
結論として、ウィスパーミュートはあくまでウォーミングアップの補助と考えるべきでしょう。

特に、初心・中級者のトランぺッターの方たちはミュートばかり使用した練習は極力避けるべきです。
折角、少しづつ口を作って奏法も安定してきてる状態が台無しになりかねません。

消音レベルですが、いずれも夜間、深夜で吹けるほどは高くはありません。
日中なら家の中でそこそこ自由に吹けるかもしれませんけど。

ウィスパーミュートで練習するコツは、1にも2にも「大きな音でバカ吹きしない!」こと。ピアノ、ピアニシモで唇の振動を体感しながら吹いてくださいね♪
管理人きのじー

今回は以上になります。


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