今回は、トランペットやマウスピースなど楽器の手入れの仕方を説明するものではありません。
あなたのトランペットを吹く「プレイ自体」にネガティブな影響を及ぼす可能性がある楽器の手入れの話です。
あ、普段からもの凄く神経質に手入れされているのなら問題はありませんよ(‘ω’)ノ
✅たまにしか、トランペットの管内やマウスピースを洗わない人は、面白い(では笑えない)重大な話をしますので、ゼヒ読み進めてみてください。
こんにちは還暦過ぎラッパのきのじーです。
20年前に現役を退き、トランペットを触るのも8年ぶりというこの頃です。
私も現役の忙しい頃は、トランペットもマウスピースもほぼ放置で、ちゃんと洗うのは1ヶ月に1回ぐらいでした。
本日も、初心・中級者にわかりやすくトランペット奏法を解説します。
前回の「トランペットは1人で吹いてるだけでは上手くならない」に続いて、今回は「トランペット・マウスピース洗い方に注意」ドツボのコンディションにはまる前に!を話します。
初心・中級者のトランぺッターの方は、まだ楽器も新しく(おそらく)大切で大好きな楽器なので毎日お手入れしてるかも知れませんね^^
洗えば良い、というものでもないところが怖いところ。。洗わないのも地獄、洗うのも地獄。。。
意味不明のナゾな格言(?)がぴったりの、ためになる怪談話です。
前回の記事はこちら↓
今回の記事内容
- 俺のマウスピース洗いやがったな!
- 俺もう駄目だ、吹けなくなった。。
- おすすめ!トランペットの油通し
プロフィールにもある通り、自衛隊音楽隊を退職後は、テレビ歌番ビッグバンドやタレントバックのサポート、テーマパークなどで吹いていました。バックのトランペットの、ピストン支柱が腐って折れたのにはビックリしましたね ~8-O
この記事を読み終えると、トランペットやマウスピースの洗い方に特別な思いで注意するようになります。きっと。
それでは、最後まで、じっくりとおつきあいください。
俺のマウスピース洗いやがったな!
俺のマウスピース洗いやがったな!
と、物凄い剣幕でボーヤに怒鳴り散らす、ある著名なトランぺッターの大御所。
これは結構有名な話で、いろんなシーンで聞かれる実話です。
弟子が良かれと思い、気を利かせ師匠のマウスピースを出番前に徹底的に洗ってしまったからあら大変!!
おかげで、本番はシャバラバ、音のコントロールは効かない、ミスの連発、最後には吹けなくなってしまったぐらい絶不調なステージだったんです。
そりゃあ、師匠大激怒だ。
普段から、マウスピースなど洗わない師匠にとって同じマウスピースとは思えない吹奏感、つまり別物だったのです。
洗う前までは、適度に蓄積された唾カス(何ていうの?)がスロート、バックボアにイイ感じに溜まり程よい吹奏感を保っていたからです。
毎日、ちょっとずつ目に見えない層で溜まっていくので、毎日吹く分には問題なかった。
むしろ、細くなっていく分、程よい抵抗になって吹きやすくアレンジされていってた?!
そんなことなんでしょうね。
いよいよ良き抵抗感で塩梅良かったのが、突然ブラシできれいさっぱり洗い落とされ丸裸すっぴん状態です。
いざ吹いてみたら思い描いた抵抗とは全く違い、息が突然ズッポシ入っていったら悶絶しますよ、間違いなく💦。
この話には逆の怖いパターンもあります。
※今回の話は全てノン・フィクションです。
俺もう駄目だ、吹けなくなった。。
俺もう駄目だ、吹けなくなった。。かと思ったよ。
ある時、友達のトランぺッターがそう話してくるんです。
こないだ、初ソロアルバムCDをリリースした、とても上手く味のあるラッパ吹きの友です。
彼が言うには、
>家で練習してたらどうも調子悪い。
>楽器変えても、ウォーミングアップ変えてみても何しろ音が響かないんだ。
てな話。
>ついに、鳴らなくなっちまった、トランペット生命も終わりか。。。
と愕然と嘆きながら、ふとマウスピースの穴を縦に覗くと、
穴が塞がってほとんどない!?
なんと、唾のコーティングが分厚く重なり穴を塞ぎかけてるではないか。
スロートから覗いても、シャンクエンド側から覗いても穴ほぼナッシング!?
>あわてて、ブラシで洗ったよ。
そしたら普段の調子戻った^^;
という顛末。
良かったですね~^^
しかし、洗った後やはり、本調子までは中々戻らなかったとのこと。
相当洗ってないマウスピースを、思い出したようにブラシでゴシゴシ洗うのはリスクがある。
今現在、絶好調なら特にそういえますね。
不調~絶不調ならピカピカに洗っちまう価値はある。(かな?)
普段から演奏前(演奏後)に、マウスピースは綺麗に洗っておき、備えた方が良さそうです。
おまけ:トランペットの油通し
「トランペットの油通し」
とは管の中にバルブオイルを注入し、管全体にオイルを回しベルから排出、音の鳴りをよくするケアの事です。
けっこう、多めに注入します。
①マウスパイプからバルブオイルをチューチュー注入し、口でマウスパイプを咥え勢いよく何度も吹き込みます。
②すると、ベルからオイルが汚れと共に大量にダラダラ垂れてきます。
③垂れなくなるまで、楽器を回転させピストンを何度も押しながら、管全体にいきわたるよう強く吹き込みます。
④ベルを綺麗にウェス等で拭き取って完了。
管の中がそこそこ綺麗な状態でやるのがおすすめです。汚れも落ち、サビ防止にもなる。
可動部分や、ピストン、トリガーもスムーズになり、音の響きも鳴りやすい感じです。
オイルが染みて、漏れてきた箇所があるなら、金属摩耗から穴が空いてる可能性があります。
今回は以上になります。
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