トランペットは1人だけで演奏することはまず少ないですよね?
オケやブラスバンド、ビッグバンドなど、それなりのブラスセクションと一緒か、3リズムJazzコンボやピアノ、ギターなどとのデュオでの演奏でしょうか。
いずれにしても、演奏する人の輪に混じってルールを守り、アンサンブルをしなくてはなりません。
個人練習のように好き勝手はできないのです。
アンサンブルで音を合わすことで音楽的な技術の向上、強いてはトランペットの実力UPへと繋がります。
ピッチを合わすのは勿論のこと、フレーズの縦横の線やダイナミックスなど、アンサンブルを経験することによって音楽センスが磨かれていきます。
この経験値をたくさん踏んでくるだけトランペットも当然上手くなります。
こんにちは還暦過ぎラッパのきのじーです。
20年前に現役を退き、トランペットを触るのも8年ぶりというこの頃です。
私も現役の頃より、あらゆるアンサンブルを経て経験を積み重ねてきました。
本日も、初心・中級者にわかりやすくトランペット奏法を解説します。
前回の「トランペットのマウスピース「大きいの小さいの」自分に合ってる選び方」に続いて、今回は「バンドに入って吹く重要性」について話します。
初心・中級者のトランぺッターの方は、既に吹奏楽などをやってらっしゃるかもしれませんね。
私も吹奏楽出身ですが、バンドに所属して吹く、ステージで本番で吹くことはトランペットの技術向上には最も力となるものです。
トランペットは毎日吹かなければならない楽器ですから、個人の基礎練習はやって当然のことです。
しかし、個人練習をシコシコ4時間やるのと現場で3時間(ブレイクいれて)のステージをこなす。
このことを比較をするならば、圧倒的に後者がトランペットの重要なトレーニングになり得ます。
前回の記事はこちら↓
今回の記事内容
- 「アンサンブルは譲り合い」月並みだけど深~いことば
- 自己練習よりもアンサンブルの目標をたてよう
- まとめ:トランぺッターは1人じゃない(ん?)
プロフィールにもある通り、自衛隊音楽隊を退職後は、テレビ歌番ビッグバンドやタレントバックのサポート、テーマパークなどで吹いていました。オンステージをこなすことこそ、トランペットの技術向上に間違いありません。
この記事を読み終えると、トランペットは1人で吹いてるだけでは上手くならない本当の理由がわかるでしょう。
あなたに取ってアンサンブルの何がトランペット技術向上に役立っているのか、具体的に気付くことになります。
それでは、最後まで、じっくりとおつきあいください。
アンサンブルは譲り合い
「アンサンブルは譲り合い」あなたがバンドへ所属しているなら良く聞く言葉だと思います。
今一度、この言葉の重要な意味を復習しながら考察し直してみましょう。
何を譲り合うのか。
それはピッチはもちろんそうですが、フレーズの歌い方や音量(ダイナミックス)、ブレスの場所、音を止める位置など全て。
また、シェイクの波長の数などなどをセクションに、あるいはセクションのトップに合わせます。
(そういう人は嫌われますよ、気を付けてください^^;)
「Soli」ならもう駄目よ。互いに譲り合って演奏することになります。
バンド全体のチューニングは、最初にコンマスが440Hzなどに合わせますが、アンサンブルでは常にチューナーの440Hzに皆が合わせているわけではありません。
演奏中は、セクションリーダーやまわりの音に気を配りお互い譲り合いながら合わせます。
「どうぞ、どうぞ!」
ダチョウ倶楽部じゃないですけど、「お前高い(低い)な~(怒)、俺に合わせろよ!」なんて皆が思って、誰とも合わせようとしなかったら演奏は崩壊します。
ピッチもさることながら、縦横のフレーズ線やダイナミックスを揃えようと努力することで音楽的にレベルも向上していきます。
もちろん、トランペットの腕もです。
✅私は、著名なリードトランペットのサイドで吹かさせていただいたことがメチャ勉強になりました。
ほんとマジ鳥肌立ちますよ!
音楽観も180度変わったりするので、著名なレジェンド達と演奏する機会があれば是非肌で感じてください。
(その機会はあなたが強く望めばきっときますから)
自己練習よりもアンサンブルの目標をたてよう
自己練習は毎日やるものとして、アンサンブル参加の目標をたてましょう。
そのスケジュールに沿って具体的な個人練習のポイントも定まるからです。
既にブラバンなど活動されてる方は、リハでアンサンブルをみっちりやられてるかもしれません。
ここではそうでない、社会人などの初心・中級者のトランぺッターの方を対象に話します。
バンドにまだ所属してない方は、社会人バンドなどに問合せ直ぐ加入してください。
「初心者お断り」という社会人バンドはあまりないと思いますので遠慮せず、大所帯の中に飛び込みしましょう!
話はそこからです。
普段、一人だけでシコシコ楽器を吹いていても刺激も無くつまらないと思います。
晴れてバンドの一員になるコトで演奏のモチベーションは間違いなく上がりますよ。
トランペットの技量も、一人でやってた頃とは比べものにならないぐらい伸びること請け合いです。
アンサンブルに慣れて吹けるようになってきたら、いろんなバンドに所属するのも良いでしょう。
それぞれいろんな人に刺激を受けながら、一歩一歩確実に階段を上っていくことと思います。
そうこう活動してるうちに、良きメンターやプロフェッショナルとの出会いもあるかと思います。
また、演奏発表の場である、何らかのイベントに有名なプロをゲストで呼んだりするのはよくあることですから。
そのような出会いは、トランペットが上手くなるためのチャンス・宝と思って飛び込んでくださいね♪
まとめ:トランぺッターは1人じゃない
トランぺッターは1人じゃない。
現場で、マネージャーやバンマスに怒られ、クビになるトランぺッターの話ではありません。
トランペットという楽器を演奏するのには、多くの人と関わっていかなければなりません。
もしあなたが今日話してきたことを全てやり遂げ、ある程度の知識もレベルも持ち合わせているトランぺッターだとしたら。
1人で演奏することも可能かも知れません。
トランペットを1人で演奏するのは非常に限られたシーンだと思います。あるいはドンカマ(打ち込み)でやる?
私も1度だけ、結婚式でファンファーレを吹いたことがあるきりです。
ドンカマでライブは発想は面白いかもしれませんね。
すでにやってるミュージシャンも見たことがあります。
練習もしかり、ステージで演奏する目標をもってバンドでリハを繰り返したり、ディスカッションすることが楽しいしトランペットも上手くなるキッカケでもありますから。
コロナ禍で密になるアンサンブル、演奏は窮屈になりましたが。
リモートでも、アンサンブルをある程度楽しめる世の中になりました。
良き仲間と情報交換をしながら、アンサンブルに切磋琢磨を楽しんでください。
1人で練習を密にやるより、よほど上手くなりますよ!
今回は以上になります。
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