今回は、そんなトランペットの音の調子が悪い、各パターン別の分析と解決方法を考えます。
私も鬼のようにいろんな不調を経験してきました。
こんにちは還暦過ぎラッパのきのじーです。
20年前に現役を退き、トランペットを触るのも8年ぶりというこの頃です。もちろん、極めて調子悪いっす(;´・ω・)
本日も、初心・中級者にわかりやすくトランペット奏法を解説します。
前回のトランペットの練習時間が取れない…解決方法に引き続き、トランペットの音の不調に関する様々な悩みについて考え、答えを導きます。
冷静に考えると、音・奏法の不調には必ず原因があります。
前回の記事はこちら↓
音の不調で問題なのは「その原因」に気付かない事です。
トランペットの奏法はデリケートなので、このようなあらゆる要因に左右されやすいです。
・熱いもの辛いものを食べた
・飲酒、喫煙
・床屋さんでしこたまカミソリ入れた
・笑いすぎた
・睡眠不足
まだまだありますが、あなたにも身に覚えがありそうな出来事をざっと羅列してみました。
これ全部、不調の原因となり得ます。私もイヤというほど体験済み、今でも 😳
その根拠は、本編でじっくり解説します。
今回の記事内容
- トランペット演奏に差し障る日常生活からの要因を分析します
- 驚くべき、日常生活、嗜好のワナ
- 普段ふいてるのに安定せずナゼか調子悪いのはどうして?
プロフィールにもある通り、自衛隊音楽隊を退職後は、テレビ歌番ビッグバンドやタレントバックのサポート、テーマパークなどで吹いていました。バンドマンはよく飲みますので、上記の不調要因を120%クリアしていくのは日常茶飯事です。
しかし、同じ条件下でもキッチリ吹くプレイヤーはちゃんと演奏します。
つまり、どんな不調アリバイを並べようが「それも実力のうち」というわけです。ひょっとしたら、不調に対処する何らかのワザを陰で駆使しているのかも知れませんヨ。
この記事を読み終えると、トランペットを吹く調子が悪い原因を事前に予防し、その対策も打てるようになるでしょう。
「何で調子が悪いのか全くわからない」という初心・中級者のトランぺッターの方など少しは参考になるかも知れません。
それでは、最後まで、じっくりとおつきあいください。
もくじ
トランペット演奏に差し障る日常生活からの要因それぞれ
トランペット演奏に差し障(さわ)る悪影響を及ぼし「なんか調子悪いな…」と思わせる、日常生活からの要因をそれぞれ分析します。
まずは、冒頭で紹介した気になる要因を1つずつ説明します。
①熱いもの辛いものを食べた
これは、食べたその日から数日引きずる可能性があります。具体的には唇がやけど状態で炎症を起こし腫れ、アンブシャが決まらず試行錯誤してるうちに口を壊すパターンです。
<解決法>
食べ物を直接唇につけないよう口の中に放り込む。うどんとか麺類かったるいですよ。
②飲酒、喫煙
酩酊または二日酔いの状態では、一瞬「上手に楽にリラックスして」吹ける気がします(個人差あり)が大きな間違いです。
耳も口も奏法もおかしくなってるので、しっぺ返しが怖いです。シラフになるにつれ手が震えるという症状も怖い。また、普段よりいっそう緊張感が高まりドツボに陥ることも。
喫煙は、「吸うと落ち着く」という人と「吸うとかえって体が震える」人に分かれます。私は後者のタイプでした。
<解決法>
本番前夜はほどほどに切り上げ、睡眠時間はたっぷりとりましょう。
③床屋さんでしこたまカミソリ入れた
床屋さんにて、「髭をカミソリで剃ってもらった後の演奏が非常に吹きにくい」というプレイヤーは少なくないです。
私もそうでした。原因は、唇周りの皮脂が余分に抜け、刺激から毛細筋肉にもダメージがあるから?詳細はわかりません。
<解決法>
本番やリハの当日は、床屋さん行って顔剃りするのはやめましょう。翌日は回復して大丈夫なはずです。
※ツアー旅先でリハの合間に床屋さんへ必ず行くのが趣味のトランペットの先輩がいました。彼曰く「そんなんだからお前はヘタクソなんだよ!」Ww。。。まぁ、そうかもしれませんけど。。
④笑いすぎた
何のこと?と思うかもしれませんが、長時間にわたり笑い続けるとトランペットがうまく吹けなくなります。
これは、ある現場でトランペットセクション3人全員が経験した事実です。
口の周り、顎の筋肉やらが笑いすぎでおかしくなってます。口が全然締まらない。
じゃあ、そんなに笑うな!って話ですが、バンドマンって一生分の笑いを一気に味わうような楽しいこともあるじゃないですか^^
<解決法>
大笑いする時間が問題です。30分~1時間とか馬鹿笑いを続けていると、マジでラッパ吹けなくなりますよ。
⑤睡眠不足
どんな仕事でも睡眠不足はダメですが、トランペットは唇の腫れが顕著です。前の夜しこたま飲んでたら余計に。あと、腹と息のコントロールもひ弱くなりますね。
<解決法>
出来る限り睡眠時間を確保すること。どこでも寝れる人はバンドマン向きです!
しかし上記のようなことに心当たりがなく、何でか知らないが調子が悪いことってありますよね。
どうにもこうにも今日はナゼかトランペットの調子が悪い「考察と解決」
どうにもこうにも、今日はナゼかトランペットの調子が悪い・・何故だ!?
なんてことが、たびたびあると思います。
冷静に振り返ると、実はちゃんと原因があったりします。
まず、以下のような状況では当たり前に調子悪くなりますよ。
・しばらく練習していない。
・楽器もマッピも全然洗ってない、ケアしてない
・マウスピースや楽器を変えた
・全身筋肉痛になるような運動や作業をした(※調子よくラッパ吹けるようになる人もいます)
・歯医者に行った後で麻酔がまだ完全にはきれていない
上記以外で、「毎日のようにオンステージや練習をしてるのに~!」というトランペットの初心・中級者の方は読み進めてみてください。
演奏の後ウォーミングダウンをしてるか
トランペットは、ウォーミングアップが大事なように、演奏の後ウォーミングダウンもとても大切です。
演奏では大きな音や、高い音、バテてるのに無理をして吹いたりと唇・奏法にかなり負荷がかかっています。
体中で吹いているので満身創痍の状態です。
ウォーミングアップでまず楽に鳴りやすい振動を作るため、タンギングせずに息だけでp(ピアノ)pp(ピアニシモ)でロングトーンやリップスラーをしますよね。
スポーツ選手と一緒です。
酷使した筋肉をウォーミングダウンでケアしてあげることにより、次の試合にもリフレッシュして望めます。
演奏後は荒くブツブツとした振動から、小さな音とエアーで「シュー」っと鳴るように戻しましょう。
まとめ:「トランペット」の調子が悪いのは自己管理のせい
「トランペット」音の調子が悪いのはナゼか。各パターンごとに分析し解決する方法を解説しました。
「トランペット演奏に差し障る日常生活からの要因それぞれ」では、決して大げさではなく、私が、仲間が現場で実際に経験してきたことです。
トランペットを吹く人は、おおらかで大雑把な人?が多いかもしれませんが(大雑把でいい加減は俺だけか)、楽器の奏法はとても繊細なトレーニングを必要とします。
歯をほんの少し削っただけでも(良い子は真似をしてはいけません)、マッピのスロートをほんのおさわり程度、ペーパーで舐めただけでも。
一瞬でおわります。
なので、唇やアンブシャなどほんのわずか腫れたりズレても途端に調子を崩します。
と言わすにはいられません( ;∀;)
トランペットは油断大敵、足元注意。
頑張りましょう!
今回は以上になります。
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