こんにちは還暦過ぎラッパのきのじーです。
20年前に現役を退き、トランペットを触るのは8年ぶりというこの頃です。
前回のトランぺッターの仕事場・職場と業界に引き続き、トランペットの仕事を辞めた理由を詳しく振り返ります。思い返すといろいろと複雑な事情もあったのですよね。。
前回の記事はこちら↓
この記事を読んでいるあなたが、この業界に興味があり将来トランぺッターを仕事にしたいと思っているなら、なんらかの参考になるかも知れません。(反面教師という意味でも(‘ω’)ノW※情報は古いです、2000年頃引退しましたので)。
ただし、私は決して優秀なスタジオミュージシャンとかではありませんでした。今更ですが、プレイや音楽思考をもっともっと突き詰めることにより違う道も開けたかもしれない、との後悔の念はあります。
逆に、こんな風にトランペット道に捧げていけたら良いのだ!というヒントが満載かもです。
今回の記事内容
- トランぺッターがその仕事を辞める理由はいろいろ
- 私のトランぺッター廃業への道筋
- トランペットを趣味で楽しめるか
プロフィールにもある通り、トランペット仕事を廃業してからも、ポツポツとライブ活動はしていました。あるときに、1年近く全身全霊を傾け、トランペット演奏に没頭してた時期があります。
しかし、結果は燦燦たるもの💦大げさでなく誰が聴いても間違いなくそういった演奏でした。あまりの酷さに自分自身に幻滅し、すっかり嫌気がさしてしまった(;´・ω・)
具体的にどう絶望したのか。音がまともに出ない(高い音は勿論ミドルやローも)、耐久力がなくバテて1曲持たない、アドリブもあまりにも技がなさすぎ(これは今に始まったことではありませんが)。とにかく人様に聴かせられるシロモノではない。
いや~…お客さんは勿論のこと、一緒にやってくれてるメンバーにも大変迷惑をおかけしました。これをきっかけにラッパを置いて8年、という現在です。
この記事を読み終えると、トランぺッターとして何が大事か、何をすべきなのかが何となくわかることでしょう。もしあなたがプロトランぺッターを目指しているなら、楽しく吹きたいのなら少しは参考になるかも知れません。
それでは、最後まで、じっくりとおつきあいください。
プロトランぺッターが仕事を辞める理由はいろいろ
プロトランぺッターが仕事を辞める理由はいろいろあるでしょう。
経済的な事情から、個人的な理由~思いまで。何と言ってもお金の問題は一番大きいです、食っていかなければならないので。
家族、子供を養うだけの財力がトランペットの稼ぎから見込めなく、きっぱりと辞めて転職してしまったプレイヤーも少なくありません。まだまだ現役としてやっていけるのに、潔くラッパを置いていったレジェンド達を断腸の思いでたくさん見送ってきました。
上下関係というか、人間関係に嫌気がさし身を引いていったプレイヤーも多々存在します。基本弱肉強食業界ですので、ステージでのパワハラ(?今ではそう表現するしかないのかな)というのが適切かはわかりませんが、私が駆け出しの頃は「吹くな!」「合わない!」なんて怒鳴られるのは日常茶飯事で、蹴とばされることもありました。
きちんと、アンサンブルができ合わせることは場数を踏めばこなせます。そんなことは誰しも経験する登竜門ですが、それ以外の複雑な事情(大人の事情も含め)が積み重なり、辞めざるを得なくなったプレイヤーたちもいましたね。
私がトランぺッターを廃業した理由
私がトランぺッターを廃業した理由は冒頭で言った通り、仕事が無くなったからです。私のレベルでは信頼もないし、もはや演奏させてくれる仕事はなかった。
もう少し、そうなった経緯を簡単に説明しますね。
当時私は、テーマパークを中心とした仕事におぼれていました(おぼれたというのがミソでもありますW)。今は閉演しましたが北九州のテーマパークから始まり、次の東京(実際はご存知の千葉)では2つのバンドを経て、和歌山のテーマパークで5年ほど。
バンドがクローズになってしまったので、東京へ戻りいろんな仲間を訪ね仕事を探していたのですが当時(2000年頃)業界はかなり不景気な状況です。「帰ってきたって仕事ないよ?こっちも大変なんだからさ~」そんな風に露骨に言われる有様です。
確かに、いまさら帰ってきたよそ者に仕事なんか紹介したくない状況なのも良くわかります。しかし、事はもっと深刻な事態だったのです。
なにしろ壊れまくっていたのですから。
テーマパーク野外をいいことにビャービャー吹き過ぎた結果、悪い癖が直りきらなかった。どこへ吹きにいってもひんしゅくをかいました。
10年に渡り、テーマパークで吹いた悪い癖は取り返しのつかない状態になっていました。完全に自己責任です、そうでないプレイヤーもたくさんいますので。
そうして、誰にも相手にされなくなった私はラッパを置きサラリーマンに転身します。
その辺りの経緯(いきさつ)はこちらでも紹介しています。興味があればどうぞ。
トランペットを趣味で楽しめるか
引退した現在では、趣味としてトランペット活動していることを前述しました。
しかし、書いてある通りその当時は楽しめませんでした。辛くてまたやめちゃったのが本音です。
プロを挫折した私だから、そう感じたのであってトランペットは趣味でも十分楽しめる楽器です。吹く場所さえ確保できればOKです、河川敷でもカラオケルームでも、人の迷惑にならなければ。
むしろ趣味だからこそ楽しまなければ意味がないし損です。それぞれの目的をもって社会人バンドで活躍するのも、いろんな交流があり楽しいものです。
私も、「楽しむ」という原点に立ち返る意味で、8年ぶりにトランペットを楽器ケースから出しました。私が楽しめる条件は悪い癖がついた奏法を変えること。
趣味なんだから、鳴ろうが鳴るまいが気兼ねなく楽しめばよい。
考えてみれば、そういうことか!と開き直ったわけです。
なんとか人前でも恥ずかしくない、少なくとも愛情をもって見守られる(笑)ぐらいには持っていきたいものです^^
今回は以上になります。
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