トランペットの練習方法|何が大事?「エアー・タンギング」

トランペットの練習方法|何が大事?
トランペットの練習方法では何が大事なのでしょうか。ここでは、初心者や中級者の方がトランペットの音を出すその最初の瞬間から大事な「あること」を意識し、効率的なトランペットの練習方法を解説したいと思います。
管理人きのじー

こんにちは還暦過ぎラッパのきのじーです。
20年前に現役を退き、トランペットを触るのも8年ぶりというこの頃です。

前回のトランペット8年ぶりで音は出るのか?に引き続き、今回は「トランペットの練習方法では何が大事なのか」何が無駄なのか、などについて、独断と偏見も含め解説・紹介したいと思います。

前回の記事はこちら↓

トランペット8年ぶりで音は出るのか?
トランペット8年ぶりで音は出るのか?
結論から言うと音が鳴る(出る)ことは鳴ります。ただしラッパで8年触ってないのはほぼ素人同然(汗)。初心者から始める覚悟で、大事な「音を出す」ツボを確認しながら、とにかくまず
2020-09-06 13:29

この記事を読んでいるトランぺッターのあなたが、トランペットの練習方法でふと沸き起こる疑問点や知りたいことがあれば、なんらかの参考になるかも知れません。

今回の記事内容

  • 最初に音を出す吹き方「エアー・タンギング」
  • ロングトーンを発展させる「リップスラー」
  • リップスラーの大事なポイント

この記事の信頼性

この記事の信頼性

プロフィールにもある通り、自衛隊音楽隊を退職後は、テレビ歌番ビッグバンドやタレントバックのサポート、テーマパークなどで吹いていました。テーマパークでは、FF(フォルティシモ)で吹きまくり、雑な荒い振動を増長する悪い癖がついてしまった経験があります。

1度染みついた悪い癖(鳴り方)というのは簡単にはなおりません。

具体的には、PP(ピアニシモ)でも音がちゃんと響いて鳴る、細かい唇の振動が大切です。それ以上に、腹(腹式)や息の使い方が大事というハナシもありますが、まずは唇が適切に振動しない事には進みません。

この記事を読み終えると、トランペットの奏法のコンディションの整え方や、ファースト・トーンの吹き込み方が如何に大事なのか、理解を深めることができるでしょう。

それでは、最後まで、じっくりとおつきあいください。

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最初に音を出す吹き方

最初に音を出す吹き方
最初に音を出す吹き方

さぁ、トランペットの練習をしよう♪
ケースから楽器を出し、マウスピースをセットし・・・
いちばん最初に音をどう出しますか?

まず、唇を鳴らすためには鳴りやすい五線譜内のCとかGとかの音から吹いてみますよね。
これにはちゃんと理由もあり、唇が慣れてもいないのにいきなり高い音や下線の低い音を吹いてしまうことで奏法に支障をきたすからです。

今日1日で進化すべき奏法がいきなり壊れて、マイナススタートになってしまう。
管理人きのじー

 

そうならないように、唇も楽なウォーミングアップから始める。スポーツと一緒で、筋肉と血流を充分に暖めほぐしてから「本吹き」に入る必要があります。

そういった意味では、バズィングも良いでしょう。
唇をブーブー震わし、マウスピースでバズィングしながら唇(と周りの筋肉)をほぐす。

バズィングに関しては唇の振動、バズィング→マウスピース→楽器で言っている通り、語ると長くなるので、ここではウォーミングアップの”最初のさいしょ”ととらえて、しつこくやる必要はないと思います。

舌を当てずに息だけで音を出す

舌を当てずに息だけで音を出す
舌を当てずに息だけで音を出す

ファースト・トーンからしばらく()は、舌を当てず(タンギングせずに)に息だけで音を出すロングトーンをしましょう。
これは、結構大事なトレーニングです。

多くのプロプレイヤーも、オフの練習に、現場本番前のウォーミングアップに必ずやっているアプローチです。

※しばらくとは:オフで数時間をトランペットの練習に充てるなら、半分の時間と大半をエアータンギングだけに費やしても良いと思います。もちろん、本番前ウォーミングアップも可能な限りエアータンギングで慣らします。

なぜエアー・タンギングが重要か

唇の細かな振動を育てる
タンギングすることで「破裂音」と「正しい振動音」の区別がごまかされてしまう
少しの息の流れ・圧力でも唇が振動するポイントが磨かれる

管理人きのじー

以上のような効果が期待できます。
と言うより、末永く楽に良い音でトランペットを演奏するための必須のトレーニングと言えます。

具体的な練習方法

具体的な練習方法としては、スケール(音階)を追うだけでは退屈というのもあり、+リップスラーを取り入れたトレーニングがより効果的です。

すべて、タンギングはせずに息(エアー)だけで音を出します。
メトロノームを使いながら、♪=60ぐら位のゆっくりしたテンポでCからF#最低音まで繰り返します。

休憩は必ず入れましょう!5分吹いたら5~10分休む。※そうしないと耐久力も付かず、上手にもなりません。

メトロノームを使いながら、♪=60ぐら位のゆっくりしたテンポでCからF#最低音まで繰り返します。
メトロノームを使いながら、♪=60ぐら位のゆっくりしたテンポでCからF#最低音まで繰り返します。

ロングトーンをリップスラーパターンで発展させる

ロングトーンをリップスラーパターンで発展させる
ロングトーンをリップスラーパターンで発展させる

そして、エアータンギングはそのままリップスラーのパターンをいろいろと発展させていきます。
リップスラーに関しては、効果的ななメソッドを実践している動画もたくさんありますので、是非検索して見てみてください。

でも、何故リップスラーが大事なのか。その理由を理解してないと練習にも熱が入りませんよね。
エアータンギングの重要性は前述したとおりですが、リップスラーにもラッパ上達には欠かせない根拠というものがあります。

・唇の筋肉を鍛える(=柔軟性と耐久力アップ)
・息の流れと舌のポジショニングを覚える(=ブレスコントロールが身に付きやすい)

この時点で「ちょっと何言ってるのかわからない!?」状態でもかまいません。
要はスポーツと同じ、いろんな技を段階的に身に付くまで「体に染み込ませる為のトレーニングの一環」だと思ってまずは取り組んでみてください。

リップスラーの具体的な練習方法

リップスラーの具体的な練習方法
リップスラーの具体的な練習方法

皆さんよくご存じの、「アーバン金管教本」も、良い教則本には間違いないのですが、リップのフレキシビリティのトレーニングに効果的なものがありません。

そこでオススメはこちらの「リップ・フレキシビリティ オン・ザ トランぺッター」です。

リップ・フレキシビリティ オン・ザ トランぺッター表
リップ・フレキシビリティ オン・ザ トランぺッター表

教則本裏面

リップ・フレキシビリティ オン・ザ トランぺッター裏面
リップ・フレキシビリティ オン・ザ トランぺッター裏面

Carl Fischer氏が編集したクラウド・ゴードンのリップスラー・トリルに特化した教則本です。
このような難易度の高いメソッドがギュウギュウに詰まっています。

リップ・フレキシビリティ オン・ザ トランぺッター譜面例
リップ・フレキシビリティ オン・ザ トランぺッター譜面例

この曲が最も簡単な方です。
しかし、これでは初級・中級者には何かとハードルが高い気がします。

教則本も、難しすぎてテクが追い付かず諦めて辞めてしまっては意味がありません。

そこで、このような音の出る範囲で簡単なフレーズからリップスラーをトレーニングしましょう。↓

音の出る範囲で簡単なフレーズからリップスラーをトレーニングしましょう
音の出る範囲で簡単なフレーズからリップスラーをトレーニングしましょう

五線譜内のCから下線のF#まで半音づつ下降していきます。
テンポは、♪=75から徐々にスピードアップし、120を目指しましょう。4小節はノンブレスです、音出しは常にエアータンギングで。リップのコントロールのみで4小節ワンフレーズを吹き切る。

五線うえのGが確実に出る人(普段ハイCぐらいまで譜面で吹ける人)は、少しレンジを広げたこのような譜面にチャレンジしましょう。
管理人きのじー

慣れてきたら、最初の1小節目は3回繰り返し4小節ワンフレーズで進めましょう。

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まとめ:リップスラーの大事なキモは他にある?

リップスラーの大事なキモは他にある?
リップスラーの大事なキモは他にある?

今回は、最初の音出しから暫くは舌を当てず(タンギングせずに)に息だけで音を出すエアータンギングの重要性と、それをトレーニング展開させるリップスラーの方法を解説してきました。

・「エアータンギングの重要性」の根拠は、安定したアンブシャ(ラッパを吹く口の形)を形成するため。

・「リップスラー」の方法と根拠は、唇の柔軟性のキャパシティを広げるため。

しかし、エアータンギングとリップスラーのトレーニングにあたり、重要なポイントがまだあります。
それは「息」です。
ブレスコントールができていないと、本番・ステージ上で上手く吹くことができません。

私は自身の奏法上の大きな課題として、タンギングをすることにより、アンブシャがズレる問題点を抱えています。
管理人きのじー

この問題をクリアするには、今回説明した「エアータンギングの重要性」と「リップスラー」のトレーニングにひたすら取り組むほかありません。

どうか、私を反面教師と思い、最初から悪い癖がつかないよう初心・中級者の方は実践してみてください。

大事な「腹と息」、ブレスコントールに関しては次回触れていきたいと予定しています。

今回は以上になります。

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