今回は、トランペットのハイトーンの出し方とか奏法の話ではありません。
練習やトレーニングの時に高い音をどのぐらいの割合(時間)で吹いたら効果的な練習になるのか。
そういった話です。
また、本番のステージで使えるハイトーンも出せません。
それだとアンブシャや奏法を壊すだけだからです。
特に初心・中級トランぺッターの方はよく聞いてください。
例えば、2時間練習するなら、ハイトーンは5分程度で良いでしょう。
今回は「トランペットのハイトーン」練習比率の在り方について話します。
具体的には
- どこからがハイトーン?
- いつ練習する(毎日とそれ以外)の?
- どこで(2時間練習するならどのタイミングでハイトーンを吹く?)
- どれだけ(ハイトーンを吹く練習時間)
こんにちは還暦過ぎラッパのきのじーです。
20年前に現役を退き、トランペットを触るのも8年ぶりというこの頃です。
私は現役当時からハイトーンの練習は”やっても”練習時間全体の1割程度です。
本日も、初心・中級者にわかりやすくトランペット奏法・練習などについて解説します。
前回の記事はこちら↓
プロフィールにもある通り、自衛隊音楽隊を退職後は、テレビ歌番ビッグバンドやタレントバックのサポート、テーマパークなどで吹いていました。現役の頃の私はウォーミングアップや練習を相当やらないと本番に臨めないタイプ。
この記事を読み終えると、トランペットのハイトーンを練習するのに必要な時間帯とタイミングについて答えが得られます。
それでは、最後まで、じっくりとおつきあいください。
トランペットの音域どこからがハイトーン?
トランペットの音域のどこからがハイトーンなのでしょうか?
今回は冒頭前述したように、トランペットのハイトーンの出し方とか奏法の話ではありません。
練習の時、エチュードや曲で吹ける最高音付近があなたにとっての「ハイトーン」になります。
この最高音・レンジを広げるべく、ハイトーンがもっと出るようにチャレンジしたいですよね?
今回の趣旨は、そのハイトーンの練習ばかり集中的にやるのは良くない、かえって上達しませんよ、という話です。
結果、自爆まっしぐらの可能性が高いからです。
理由はだんだんわかってきますので、話を進めましょう。
ちなみに、練習時エチュードや曲で吹ける最高音は本番では3度からオクターブ下がると思ってください。
トランペットのハイトーンいつ練習する?
トランペットのハイトーンは、いつ練習したらよいのでしょう。
これは毎日吹く人とそうでない(たまに吹く)人、時間帯により違ってきます。
というのは、ちゃんとハイトーンを吹きこなすためには基礎土台がしっかりしていないとダメだからです。
アンブシャや息の流れはもちろん、柔軟な口(唇)をしっかり作ってからハイトーンを練習してください。
新規建て直しをしなくちゃならないかも知れませんヨ?
つまり、ハイトーンの練習その前に、
ウォーミングアップが完了し、エチュード・曲も吹きこなし、トランペットを吹く身体も口も十分に暖める。
そして、ハイトーンの練習にとりかかる、チャレンジする、という流れになります。
従って、毎日吹く人とそうでない(たまに吹く)人、練習時間に応じて上記の要件を満たせばOKです。
となると、1時間しか練習できない人や、たまにしか練習が取れない方はハイトーンの練習時間そのものが取れない可能性がありますよね。
大丈夫、それでいいのです。
たまにしか練習できない、それもトランペットにわずか数分~1時間弱しか触れられない、という練習環境ではハイトーンの練習は要らないです。
むしろハイトーンを吹かない方が奏法の為です。
上記の要件をしっかり満たしてから、ハイトーンの練習をするよう心がけてください。
練習のどのタイミングでどれだけハイトーンを吹けばよいか
それでは、トランペットを練習するとき、どのタイミングでどのぐらいの時間ハイトーンを吹けば良いのでしょう。
まず、楽器持ちマウスピースを当てていきなりハイトーンを吹くとか論外であることは前述の通りです。
「早くハイトーンを吹きたい♪!」と焦る気持ちをおさえてください。
2時間の練習なら半分の1時間を過ぎたあたりから、ハイトーンを吹くのは10分程度でしょう。
奏法や調子を崩さないためのポイントとしては、中低音の音域も取り入れてのハイトーンの練習をすること。
スケールでも、曲でも良いです。
強いタンギングを当ててのハイトーンだけに固執せず、リップスラーを多用しリップを柔軟にキープすることが大事。
そして、最も大切なことは必ずウォーミングダウンをして練習を終了することです。
これはハイトーンの練習をやったならやっただけ、ウォーミングダウンに時間をかけ、ゆっくり口をほぐし直してあげる必要があります。
p(ピアノ)の小さな音でも唇が柔軟に振動するまで、中・低域を吹きほぐす。
例えば、自分がチャレンジするハイトーンの練習を10分やったなら、ウォーミングダウンに20分かけ練習を終える。
もう、吹いちゃダメ!
「え~い、最後にもう一発ハイトーンを!」と、はやる気持ちをおさえましょう。
すべては、あなたの輝けるトランペット演奏の明日・未来のためです。
今回は以上になります。
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